基本指針
佐渡ヶ島では長い年月を掛けて妙なる豊穣の文化が育まれてきました。島の先人達が創り上げた悠久の歴史は掛け替えのない宝物です。しかしながら、少子高齢化の煽りを受け一部の佐渡文化においては担い手不足に喘いでいるうえ、多くの分野で風前の灯のごとく危機的な状況に置かれています。
その実態を踏まえ、我々は、佐渡の貴重な文化体系を引き続き後世に伝えるべく、様々な事業を通じて佐渡文化の啓蒙と発展に寄与するよう不断の努力をして参る所存です。
そこで、佐渡文化の振興を実現するために、『継承』・『活用』・『発信』を上位の行動指針と定め、市民および関係各位との共創を図り実行しながら、佐渡ヶ島が誰からも愛される地域となることを目指します。
継承
将来に渡って佐渡文化を支える人材の育成を目的とし、主に若い世代へ働きかけ、健全で能動的な佐渡愛が醸成されるよう教育機関などと連携して取り組みます。加えて、あらゆる世代を対象とした研修会やワークショップなどの運営で、佐渡文化の価値を再発見してもらいながら当事者として市民一人一人が佐渡文化の継承者であるという意識を高めてもらうべく、有意義で多角的なアプローチを実施します。
活用
佐渡ヶ島には多くの文化財があり、今なお、地域や住民の宝として親しまれ守られています。荘厳な建造物や古式ゆかしい芸能、それに、用の美と匠の美を併せ持つ工芸品など、それぞれの分野で思い思いの触れ合いがあり島の暮らしに瑞々しい活力を与えています。我々は、そのような文化的景観に敬意を表しながら、純真なる伝統を尊びつつ新しい佐渡文化の創生にも挑戦していく所存です。
発信
佐渡文化を普く伝える。この使命を適切に実行するべく、絶えず多様な文化を学び正しく理解したうえで公開します。また、情報を伝達する手段が発達した時代において、より多くの人へより効果的に伝わる発信力を備えた新しい技術を用いつつ、島内外を問わず佐渡の愛好家を開拓し交流人口の拡大を図ります。
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