What We Do
(Japanese)佐渡伝統工芸実態調査事業
佐渡は江⼾時代、⾦銀⼭の開発により全国各地から⼈々が集まり、栄え、今もなお数々の歴史・⽂化・技術が残る島です。島内各地で伝承されてきた、さまざまな⽤具、⽤品を製作加⼯する伝統技術は⼤変貴重な財産です。しかし、化学製品の登場や⽣活様式の変化によって、伝統⼯芸品の需要が激減し、廃業する⼈が増えました。さらに職⼈の⾼齢化や後継者不⾜により、その技術が失われつつあります。
本調査は、1989 年に新潟県教育委員会が⾏った調査「新潟県の諸職」(諸職関係⺠俗⽂化財調査報告書)以降に同様の調査が⾏われていないことから、伝統⼯芸技術の現状をできるかぎり把握し、関係資料の収集・保存・活⽤さらには、継承・情報発信を⽬的に⾏うものであります。
島内全ての技術伝承者の調査はできませんが、後継者育成や情報発信の⼀助となり、佐渡の伝統⼯芸⽂化の振興につながれば幸いです。
最後に、本調査にこころよく応じていただいた技術伝承者の⽅々に厚くお礼申し上げます。
「おけさ笠」
佐渡の民謡といえば、真っ先に「佐渡おけさ」が浮かびます。
「おけさ」のルーツは熊本の「騒ぎ唄」とされ、それが北前船で伝わったそうです。
由来はともあれ、佐渡では踊りもさかん。
そこに欠かせない笠作りは、かつては女性たちの農閑期の仕事でした。
「面打ち」
面打ちとは、お面を作ることや、その作者を指す呼称です。
能の世界では能面を作ることを「面を打つ」と室町時代からいわれるようになったそうです。
転じて、能面以外の仮面を作ることや、その作者も「面打ち」といわれるようになりました。
お面をつける芸能が多い日本の古典芸能や神事には、欠かせない裏方です。
Staff
March 21, 2020
- Sado Cultural Foundation Home
- What We Do
- (Japanese)佐渡伝統工芸実態調査事業