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新年のごあいさつ
一般財団法人佐渡文化財団は、「佐渡の豊かな文化を守り、未来に引き継ぐとともに、文化資源の活用を通じ、活き活きとした地域住民の暮らしの実現に寄与すること」を目的に、平成30年(2018)7月に設立されました。
佐渡は、金銀山の繫栄や北前船の寄港地などにより島に入ってきた様々な文化・芸能が島内各地に残り、時代や生活スタイル等に応じて形を変えながら今に継承されています。
昨年は、島民の長年の悲願であった「佐渡島の金山」が国内21件目の世界文化遺産に登録された記念すべき年となりました。登録された金山の構成資産をはじめ、現在まで残る佐渡の文化・芸能なども世界的な評価を受けたことを喜ぶ一方で、次世代へと継承していく責務を強く認識しているところです。日常の生活や産業と深く関わっている佐渡の文化や芸能は、少子高齢化社会が進み人口も5万人をきり、担い手や指導者の不足により保存会の活動に影響を与えています。
当財団では、そのような現状をしっかりと把握し民間活力を活かした取組を展開して、地域住民と一体となった地域づくりを進めていくことが佐渡の豊かな文化の保存・継承、そして活用につなげていくことが役割だと役員・職員一同、認識しています。
具体的には、文化団体や芸能の保存会などの現状を常に把握するため、調査を通じて地元の方々との信頼関係を構築し、持続可能な文化・芸能活動につながる相談など対応していきます。また、「上演の場」の創出として、佐渡民謡活性化実行委員会と共催で「佐渡民謡の祝祭」の実施や佐渡人形芝居保存会の定期公演に係る支援のほか、わら細工やおけさ笠などの工芸分野の教室実施などの事業に取り組んでいきます。
間もなく設立10年目を迎える中、当財団の果たすべき役割と使命を再確認し、市民・地域・行政をつなぐ組織に向け、足元の取組を一歩一歩着実に進めてまいります。
市民、関係機関・団体の皆様には、なお一層のご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
令和7年1月
一般財団法人佐渡文化財団
代表理事 笹本 芳廣
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